明屋書店(愛媛県松山市)は9日、音楽ソフト販売のイケヤ(浜松市)の書籍、マルチメディア商品などの販売事業を譲り受け、11月1日以降、静岡県内の「イケヤ文楽館」4店舗の営業を引き継ぐと発表した。
 明屋書店などによると、書店の売り上げが伸び悩んでいたイケヤ側から事業譲渡の申し入れがあり、親会社の出版取次大手トーハン(東京)を通じ、今年7月から協議を進めていた。両社は今月1日付で事業譲受について契約書を締結。譲渡額は非公表としている。
 浜松市などの4店舗と店舗名はそのまま使用するほか、スタッフ計約60人は継続雇用する方針。
 イケヤは1910年創業。静岡県内などに22店舗を展開し、CD、書籍販売のほか、飲食店を経営。2014年5月期の売上高は42億円で、このうち、書店の売り上げは約3割を占める。