愛媛県砥部町出身の大森研一監督(40)が監督・脚本を務める宇和島伊達400年祭記念映画「海すずめ」の撮影が30日、舞台となる宇和島市で始まった。主人公・赤松雀を演じる武田梨奈さん(24)らが、市民との交流を深めながら真剣に役と向き合っている。ロケは17日まで市内各所で続く。
 物語のあらすじは、自転車で本を運ぶ「市立図書館自転車課」で働く雀が、400年祭に必要とされる史料探しや自転車課の廃止阻止に向けて奔走。そして夢だった小説家の道へ歩きだす姿を史実とフィクションを交え描く。
 映画には俳優の小林豊さんや吉行和子さん、八幡浜市出身の宮本真希さんらも出演し、2016年初夏に全国公開予定。海外の映画祭にも出品する。11月には400年祭のクロージングイベントに合わせて宇和島市で出演者のトークショーや予告編上映会を開く。