昭和南海地震から70年となる21日、松前町北黒田の伊予高校で、当時の被害を学ぶ研究発表会があった。地元で証言を聞き取りした生徒の報告と体験者の話があり、生徒や教員ら約60人が次の南海トラフ巨大地震の備えを考えた。
 昭和南海地震は1946年12月21日午前4時19分ごろ発生。県内では建物の下敷きなどにより26人が犠牲になったとされる。
 証言の収集は不十分とされ、体験者の高齢化も進む中、同校1年の武智優さん(16)ら生徒2人が、証言や記録を集めた冊子の作成に取り組んでいる。