松山地域の企業が開発した商品の発掘育成を目指す第11回松山ブランド新製品コンテスト「NEXT ONE」の表彰式が15日、愛媛県松山市であり、最優秀の知事賞に工業製品部門はえひめ洋紙(松山市)の知育玩具「KUMEL(クメル)」、加工食品部門は田中屋(同)の「田中屋・Premium百年蔵醤油」が選ばれた。
 企業の商品開発と販路開拓を支援しようと松山商工会議所が2005年度から実施。今回は両部門に計18点の応募があり、7点が入賞した。
 クメルは発泡プラスチックでできたパズル。切れ込みが入った四角や三角、円弧などのピースをかみ合わせて、さまざまな形をつくって遊べる。
 百年蔵醤油は原材料に国産大豆と県産小麦を使用。2年間自然発酵させ、圧搾工程で圧力を掛けずに醤油を抽出することで、雑味のない上品な味わいに仕上げた。田中一生社長は「基礎調味料で選ばれると思わなかったのでうれしい。今後は輸出にも力を入れたい」と述べた。