最後の「豚ロディオ」大歓声 西予・三瓶
愛媛県西予市三瓶地域の夏祭り「奥地の海のかーにばる」が13日、同市三瓶町朝立の「みかめ海の駅潮彩館」周辺であった。25年以上続いたメインイベント「豚のロディオ」が今年で幕を下ろすことから、大勢の地元住民や帰省客、カメラマンらが詰めかけた。
豚のロディオは養豚業が盛んな地域をアピールしようと、1989年にスタートし、口蹄疫(こうていえき)問題があった2010年以外は毎年実施。だが、近年は動物愛護の観点からの批判や地元養豚業者の減少に伴う運営面の負担増などがあり、主催する実行委員会が今年で中止することを決めていた。
午後6時、出場枠を獲得しようと、例年の倍近い約300人が大行列をつくり、県内外の12~45歳の40人が出場した。今年も体重約130キロまで太らせた豚の背中にしがみついた時間で競争。ほとんどの参加者が飛び跳ねたり走り回ったりする豚に数秒で振り落とされたが、会場からは大きな歓声が上がっていた。