チキュウジンヨ、ミエマスカ―。今治市新谷の会社役員村松繁さん(66)が1月24日午後、月面に「X」「V」の文字が同時に白く浮かんだ瞬間の撮影に成功した。国立天文台(東京)の渡部潤一副台長は月からのメッセージを「個人的に初確認。とても貴重な1枚」と評価している。
 村松さんらによると、Xは三つのクレーターが集まる場所に太陽光が当たって年に数回見える。Vも同様と考えられ、ほかに「A」の確認事例もある。
 天体観測仲間から24日にX、Vが見えるとの情報提供を受けた村松さんは午後4時すぎ、同市北宝来町2丁目の自社駐車場から望遠鏡で観測。曇りだったが約30分後、雲の隙間にきれいな月が一瞬だけ姿を見せ、夢中でシャッターを切った。