任期満了に伴う愛媛県東温市長、市議会議員の両選挙が16日、告示される。市長選には4選を目指す現職の高須賀功氏(74)=同市志津川、元市議の新人佐伯正夫氏(72)=同市見奈良、前副市長の新人加藤章氏(68)=同市樋口=がいずれも無所属での立候補を表明しており、市発足後初の選挙戦となる見通し。両選挙は23日投開票される。
 高須賀氏は3期12年の実績を基に、各地で市政報告会を重ね支持固め、連合愛媛の推薦を受ける。企業誘致による雇用創出や3世代同居のまちづくりといった活性化、人口減少対策をアピールする。
 佐伯氏は4回連続の無投票を避けるためとし、市議を辞職して臨む。重信町時代から長年の議員経験や民間発想を売りに一部の保守系市議らの応援を受け、支持拡大へ各地区や企業へのあいさつ回りを続ける。
 加藤氏は8月に正式に出馬表明。「一人一人の声を大切に」との姿勢を掲げ、市内各地の草の根的運動で支持を訴える。つじ立ちなど地道な活動で知名度向上を図り、新たな風に期待する浮動票の取り込みを狙う。
 市議選は定数16(現行比2減)に対し、現職13人と元職1人、新人5人の計19人が立候補する見通し。
 両選挙とも立候補届け出は16日午前8時半~午後5時、市役所で受け付ける。期日前投票は市役所と川内支所で17~22日の午前8時半~午後8時。23日の投票は午前7時~午後8時、市内17カ所で行い、同9時15分から市中央公民館で開票する。
 9月2日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は2万8342人(男1万3283人、女1万5059人)。
 ◇
 愛媛新聞社は23日投開票の東温市長選・市議選の開票結果などを有料携帯サイト「愛媛新聞モバイル」で速報します。