薬物など依存症からの回復支援に全国で取り組む施設「ダルク」の愛媛設立へ理解を求める「愛媛ダルク開設準備フォーラム」が7日、松山市上野町の県生涯学習センターであった。依存症当事者らが体験を話し、施設の必要性を訴えた。
 主催の愛媛ダルク支援会(2016年8月発足)の説明では、ダルクは依存症の当事者らが集い、ミーティングなどを通して回復を図る民間施設。全国に約90施設あり、四国では愛媛のみ開設されていない。
 フォーラムには当事者や家族、弁護士、医療関係者ら約120人が出席。鳥取、岡山の両ダルクの千坂雅浩代表は「薬物への欲求はどこからともなく込み上げ手ごわいが、ダルクのプログラムや仲間に出会い、やめることができている」と自身の体験を紹介。「地域の支えがなければやっていけない」と活動への理解を求めた。