愛媛県松山市丸之内の東雲神社で4日、恒例の「東雲能」が奉納され、能楽ファンら約220人が幽玄の世界に触れた。
 演目は能楽「橋弁慶」。源義経(牛若)と武蔵坊弁慶が京都・五条の橋で初めて出会ったとされるエピソードを脚色して作られている。元の話では橋の上で人を襲っているのが弁慶で、それを退治するのが牛若だが、本作では立場が逆。シテ方の弁慶を松山藩お抱え能役者の子孫で金剛流能楽師宇高通成さん=京都市=が演じた。