松山中心部店内から煙 不審物に発火装置 防犯カメラの男捜査
愛媛県松山市中心部のアニメグッズ販売店内などから不審物4個が見つかった威力業務妨害容疑事件で、不審物にはいずれも発火装置が付けられていたことが8日、松山東署の調べで分かった。署は同一人物による犯行とみて防犯カメラ映像を解析するなど捜査。現場周辺のカメラに写っていた大きな袋を持つ黒っぽい服装の男について重点的に聞き込みを進めているとみられる。
署などによると、四つの不審物は7日午後6時10分~8時25分ごろ、同市湊町4丁目のアニメグッズ販売店3店舗と近くの階段で発見された。段ボール様の箱で、内部に束になったマッチ棒や電池などで作ったとみられる発火装置があり、一つは煙が出て、一つは焦げていた。
現場近くの複数の店舗従業員らによると、県警捜査員は8日、防犯カメラ映像とみられる男の写真を差し出すなどして聞き込み捜査。黒っぽい帽子と上着を着て、柄入りの大きな袋を持つ男が写っており、「7日午後4時ごろに見なかったか」などと尋ねていたという。
近くの50代の女性従業員は「お店は若い人の来店が多い印象。大きめの荷物を持って出入りする人もよく見掛けるので、怪しまれない気がする」と話した。