愛媛県の国道33号と国道56号を結ぶ地域高規格道路「松山外環状道路」インター線(4.8キロ)が10日、全線開通した。未開通区間だった古川インターチェンジ(IC)―市坪IC(1.8キロ)の自動車専用道路が暫定2車線で供用開始となり、地域住民や関係者が利便性向上や渋滞緩和に期待を寄せた。
 事務所によると、全線開通で松山空港へのアクセスが向上。国道56号―松山ICの所要時間が20分から4分へ短縮され、並行する幹線道路などの交通量が分散されることから交通事故減少も見込む。利用開始区間の規制速度は60キロ。松山外環状道路は、国土交通省松山河川国道事務所と県、松山市が共同で整備を進めている。インター線の総事業費は532億円。
 同市井門町の県トラック協会であった開通式で、同省四国地方整備局の名波義昭局長が「市中心部の活性化や町づくりへの寄与が期待され、観光やビジネスへの波及効果は県内全域にわたる」と述べた。