松山市興居島・由良港の復旧工事が完了 フェリー運航14往復に再開
愛媛県松山市由良町(興居島)の由良港で1月に老朽化のため沈下した臨港道路の復旧工事が完了し県は24日、供用を開始した。
復旧により車両やバイクの通行が可能となり、利用した住民らからは安堵(あんど)の声が聞かれた。フェリー会社「ごごしま」は由良港と高浜港を結ぶフェリーの運航を沈下前の1日14往復で再開した。
県によると、臨港道路の沈下は1月5日に確認。道路部分を撤去して新設し、くいで支える桟橋式を再度採用した。2月に着工し、総事業費は約1億7000万円としている。
沈下問題を受け、ごごしまは車両を積載できる島内の泊港便を増便する一方、由良港便は徒歩の乗客のみの利用とし、便数を減らして対応していた。
24日は供用を待ちわびた住民らが早速、車両でフェリーに乗り込んだ。
沈下前、仕事で毎日のように利用していた自営業の男性(55)は「非常に助かる。泊港まで回るのとは時間が全く違う」。また無職の男性(72)も「用事のあるときに使っており、待ち遠しかった。ひと安心だ」と話していた。