国土交通省松山空港事務所や陸上自衛隊などでつくる「松山空港緊急時対応計画検討委員会」は9日、海上での航空機事故に備えた初めての消火救難総合訓練を愛媛県の松山空港近くの海域で行い、関係者らが救助の手順などを確認した。
 松山市消防局や県警、松山海上保安部など45機関の約200人が参加。航空機(乗員乗客135人)に油圧系統のトラブルが発生し、松山空港西の海上約1キロに墜落した想定で実施した。
 松山海保の巡視艇や市消防局の消防救急艇が現場に急行し海中の遭難者を救助。陸地に運ぶと、待機していた救急隊員らが「1名救出」などと状況を大きな声で周りに伝え、意識やケガの状態を確認して救急車で搬送した。海上自衛隊のヘリコプターによる海上での救急搬送訓練もあった。