東亜建設工業(東京)が愛媛県の松山空港誘導路の地盤改良工事でデータを改ざんしていた問題で、国土交通省四国地方整備局は5日夜、補修工法の選定に向け地盤調査を始めた。2017年1月10日まで、空港の運用時間外に実施。整備局は、掘削でできた穴は防御キャップでふさぐため空港の運用に支障はないとしている。
 整備局によると、ボーリング調査で地下道を囲むコンクリート製ボックスの周辺計15カ所で土壌の試料を採取し、4カ所で地下水の状況を調べる。補修工事は、薬液を注入する「浸透固化処理」とセメントなどを高圧噴射する「高圧噴射攪拌(かくはん)」の2工法が候補に挙がっている。