プロ野球・楽天の安楽智大投手(21)=済美高出=が松山市内での自主トレーニングに励んでいる。24日は午前中にマドンナスタジアムで約3時間汗を流すなど、来季に向け入念な準備をした。
 ゆっくり時間を取ってウオーミングアップをした後、安楽はマウンドからネットに向かって投げ込んだ。スマートフォンで動画撮影しながら、体重移動など一球一球確認しながらフォームを調整。内野に入ってノックも受けるなどじっくりと体を動かした。
 チームの先輩・島内宏明外野手(27)と合同で、松山で約2週間、球場やジムでランニングやウエートトレーニングを繰り返している。帰省前には「今季のふがいなさを気持ち的にもリセットするため」と3日間の断食にも取り組んだという。「日々人から話を聞いたり、実際に体験したりして良しあしを考えたい」と研究熱心さは相変わらずだ。
 年末まで松山で自主トレを続けながら、プロ野球愛媛県人会の野球教室などにも参加。年明け2日からは10日間、米・ロサンゼルスのトレーニング施設に武者修行に出て、キャンプを迎える予定だ。「今季の出来について周囲も自分に対し『あれ?』と思っていると思う。今年活躍できなかった分、見返すことができるよう1年間フルで投げたい」。地元で力を蓄えている。