瀬戸内しまなみ海道周辺を修学旅行中の開成高校(東京)の2年生95人が1日、愛媛県今治市の来島と小島を訪れ、村上水軍の城跡や旧日本陸軍の要塞跡を巡りながら歴史に思いをはせた。
 来島は来島村上水軍の本拠地で周囲約1キロ。来島保存顕彰会員らが一行を歓迎し、村瀬牧男会長が「村上海賊が日本遺産に4月に認定されて以来、こんなに大勢来るのは初めて。当時のたたずまいを残す島をじっくり見て」とあいさつした。
 生徒らは今治地方観光ボランティアガイドの会の案内で、来島城の守り神として建立されたと伝わる八千矛神社や来島城主の屋敷跡などを見学。城の本丸跡からは来島海峡大橋や小島などが一望でき「景色がいい」と熱心に撮影していた。
 続いて周囲約3キロの小島へ。日露戦争前に旧日本陸軍が建造した芸予要塞跡で明治の面影をとどめるれんが造りの弾薬庫跡などを見て回った。
 一行は2日にしまなみ海道をサイクリングする。