愛媛県宇和島市天赦公園の国指定名勝「天赦園」で、ハナショウブが見頃を迎え、上品な香りを漂わせて来園者を魅了している。6月上旬まで楽しめそう。
 園によると、ハナショウブは宇和島藩9代藩主だった伊達宗徳が明治30(1897)年ごろ、岡山、佐賀、熊本などの旧藩邸から集めたとされる。
 園内には約20種類1万本の純日本種が植えられ、高さは約1~1.5メートル。現在五分咲きで今週末には満開になる見込み。今年は好天が続き温暖な日が多かったため、例年に比べ少し早いという。
 快晴となった23日、訪れた人は遊歩道沿いに咲き誇る白や紫色のハナショウブを眺め、感嘆の声を上げたり写真撮影に夢中になったりしていた。