水引でイ草演出 合田さんがインテリア商品発売
愛媛県四国中央市特産の水引細工が、高知県土佐市特産のイ草とコラボレート―。土佐市のまちづくり団体「土佐市観光Style」が12月、畳の香りを楽しむインテリア商品「束ね」の付け替え用留め具として、四国中央市の水引細工を発売した。企画した団体副代表の合田裕子さん(50)=土佐市=は四国中央市出身。両市の「いいもの」があらためて評価され、伝統産業の存続や活性化が進むよう期待している。
「束ね」は畳表を作る際に不要となるイ草の端の部分を約60センチに切りそろえ、数十本を土佐和紙と水引で束ねたオブジェ。生産農家が四国で土佐市の3軒だけになったイ草産業を守りたいとの思いから、2014年9月に合田さんらが開発した。自宅で楽しむほか、病室や高齢者施設で自宅にいるような安心感を得られると好評だ。