今季一番の寒波に見舞われ氷点下を下回る日が続いた愛媛県内では凍結による水道管の破裂が相次ぎ、26日までに四国中央市や鬼北町などの計約4000世帯以上で断水が発生した。四国中央市では26日午後10時現在、1000世帯以上で断水しており、市水道局は「1週間をめどに復旧を目指したい」としている。鬼北町では凍結による漏水で配水池から水が供給できず復旧に数日かかる見通しで、町は渇水対策本部を設置し、職員が飲料水の用意などに追われた。
 四国中央市最西部の関川地区(1216世帯)では各家庭の水道管破裂が相次いだため、26日の日中に続き、午後9時から再び断水を実施。26日は給水車が地区外の水道水を配水池にピストン輸送した。27日以降も職員が地域を巡回し、漏水箇所の把握に努め、27日午前6~10時に関川公民館と4集会所に給水所を設ける。
 鬼北町は26日午後から、愛治地区の一部約370世帯や成川など4地区約190世帯を対象に断水を実施。連日の寒波で家庭内の水道管が破裂して漏水し、配水池の水量が減り供給できなくなったことが原因という。愛治地区では断水は2~3日間続く見込みで、町は2リットルのペットボトルを1人1本配布する。