求人倍率最高1.39倍 県内3月
愛媛労働局は27日、3月の県内有効求人倍率(季節調整値)が統計を取り始めた高度経済成長期の1963年以来、過去最高となる1.39倍だったと発表した。前月より0.05ポイント伸びた。
これまでの最高はバブル期の91年6月の1.38倍。パートを中心に有効求人数が大幅に増えた一方、有効求職者数が減ったことを反映した。
労働局は「企業の採用意欲は高まっているが、(転職など)現状を変えて新たな職を探す人は少ない傾向だ。業種によっては人手不足も見られる」と分析している。
情勢の基調判断は7カ月連続で「改善が進んでいる」とした。今後の見通しについては「同様の水準を維持するのではないか」との見方を示している。
3月の有効求人数(原数値)は前年同月比12.8%増の3万2072人。新規求人は10カ月連続の増加となる1万990人(6.4%増)だった。