伊吹文明衆院議長(76)が22日、愛媛県の内子町を訪れ、江戸時代後期の大阪の儒学者、篠崎小竹(しょうちく)が内子の庄屋、高橋家に宛てた書の掛け軸を寄贈した。
 伊吹議長の妻佑子さん(72)は高橋家の出で、昭和期にビール業界で活躍し通商産業大臣も務めた故高橋龍太郎氏(内子町出身)の孫に当たる。佑子さんがこのほど、父敏夫さんの遺品から掛け軸を発見。書に「内子」の文字があったため、鑑定を経て寄贈を決めた。
 書かれた年月日は不明だが、町の解読によると、小竹の養父篠崎三島が内子出身だったことから「内子村は我が先祖の出身地」と書きだし、高橋家の男性の還暦を喜ぶ内容と思われる。