佐田岬半島の先端にある愛媛県伊方町三崎地域で15日、特産のサザエとアワビ漁が解禁された。同町串の佐田岬漁港には新鮮な海の幸が次々と水揚げされ、浜に活気があふれた。
 三崎地域では「海士」と呼ばれる男性が水深十数メートルまで潜り、サザエなどを採る素潜り漁が盛ん。三崎漁協では、毎年11月1日から4月14日を禁漁期間と定め、海の資源を守っている。
 シーズン到来を祝福するかのように、よく晴れて気温も上がった漁初日。解禁を待ちわびた海士らは午前8時、佐田岬漁港から船で出発。午後2時半ごろから続々と帰港し、「初日はどう?」「まだ体慣らしよ」と漁協職員と談笑しながら、網にどっさり入った海の恵みを船から運び出した。
 水揚げ後は、職員が手際よく重さを量って選別。松山市や四国、関西などに出荷する。