蟹(かに)工船の先駆者として知られる愛媛県今治市の実業家八木亀三郎(1863~1938年)の同市波止浜2丁目の旧邸が10月中旬から一般公開される。「蟹御殿」として親しまれてきた大正初期の近代和風建築で、購入した祖父から受け継ぐタオルメーカー藤高(同市)の藤高豊文社長(68)は「必ず国重要文化財になる建物で保存活用に努める」と意欲を見せている。