サギソウの自生地として愛媛県の天然記念物に指定されている宇和島市津島町御内の源池公園で、サギソウがかれんな白色の花を咲かせ始めている。開花は昨年より10日ほど早く、お盆ごろまで楽しめそう。
 サギソウは、日当たりの良い湿地帯に生える多年草で、花の形が羽を広げたシラサギの優美な姿に似ているのが特徴。湿地開発や園芸採取などの影響で数が急減している。
 源池公園では、市民グループ「津島自然を守る会」が中心となり、20年以上前から自生地の保全に取り組んでいる。昨年から地元の御槙小学校と津島中学校の子どもたちが除草作業や植え付けなどで協力。今年も5月初めに、児童生徒約70人と固有種約500株を植えた。