漱石アンドロイド、松山市長と対談 本物そっくり⁉
夏目漱石先生、おかえりなさい―。1895年に愛媛県尋常中学校(現・松山東高校)に赴任していた夏目漱石が23日、人間型ロボット「漱石アンドロイド」となって再び松山市を訪れた。
アンドロイドは二松学舎大(東京都)が創立140周年事業の一環で大阪大大学院基礎工学研究科の石黒浩教授監修の下、2016年に製作。顔はデスマスクから再現し、声は孫の夏目房之介さん肉声をもとにつくられている。
市役所では野志克仁市長が出迎え。松山での思い出をアンドロイドは「正岡(子規)から俳句を教わってよく作ったものです。本当に楽しかった」と振り返った。小説「坊っちゃん」については「小説ということもあり松山のことをあまり良く書かなかった。松山の皆さんがこんなに大切に思ってくれるならもっとたくさん褒めておくべきだった」と話し、野志市長は「松山にはユーモアを持って生きる『よもだ』の精神がある。あまり気になさらないで」と応えた。
アンドロイドは26日まで、松山東高校やいよてつ高島屋(松山市湊町5丁目)などを訪れる予定。