「火の用心!マッチ1本火事のもと。父さんたばこはよいですか。母さんお鍋はよいですか」―。愛媛県八幡浜市川上町川名津の川上小学校の全校児童34人が20日、「夜回り」を行い、伝統の掛け声とともに拍子木を打ち鳴らして地区の火災予防を訴えた。
 川上地区では、火難のない一年を願う厄火払い神事として、毎年4月に県無形民俗文化財の「柱松」を継承。夜回りは、児童が地区の伝統を受け継ごうと半世紀以上続けており、年末年始の風物詩となっている。
 川名津天満神社には中組の7人が集合し、午後4時に拍子木を持ったリーダーを先頭に出発。「火の元に注意しましょう」と大きな声で呼び掛けながら、集落を回っていた。