火鉢のぬくもり待合室に 西予・JR卯之町駅
愛媛県西予市宇和町卯之町2丁目のJR卯之町駅に4日、冬の風物詩として定着している「愛の火鉢」が今年もお目見えした。寒さが厳しくなってきた宇和盆地で、乗降客らの体と心をじんわりと温めている。
県内の有人駅で最も高い標高208メートルにある卯之町駅では、冬場に雪が積もるなど朝夕は特に冷え込む。愛の火鉢は1959年、当時の宇和町観光協会が待合室に設置したのが始まり。
寒風が吹きすさぶ4日夕には、関係者が奥行1.4メートル、幅0.8メートル、高さ0.4メートルの火鉢に独特のにおいが特徴の赤くおこった豆炭を入れた。家族連れらが手をかざし、「ぬくい」「火照ってくる」と笑みを浮かべながら暖を取っていた。火鉢は来年3月20日ごろまで置き、午前6時半から午後5時半まで火を入れる予定。