愛媛県松山市の観光地と県立とべ動物園(砥部町上原町)を直行便で結ぶ無料送迎バスの運行が4日始まり、松山市道後湯之町の放生園で出発式があった。しろくまピース型のバス(定員27人)には、事前予約の22人を含め計26人が乗り込み、園に向かって出発した。
 観光客らを呼び込み来園者増につなげようと、園が2017年3月までの火―金曜日、伊予鉄道道後温泉駅前と松山城ロープウエー乗り場前を発着する2路線を運行する。
 式では、中村時広知事が「バスは園内のガイド付きで、地元の人たちにもとべ動物園の良さを知ってもらいたい」とあいさつ。園を管理・運営する県動物園協会の佐伯要理事長は「安全運行に努めるとともに、観光振興に寄与していきたい」と述べた。
 観光で道後を訪れた東京都三鷹市の主婦(38)は「車で来ていないので、動物園に行くにはとても便利だと思う。機会があれば利用したい」と話していた。
 県都市整備課によると、近年の来園者数は09年度の64万人をピークに減少傾向。バス運行により「口コミ効果なども合わせ2万人の上乗せを目指す」としている。