西日本最高峰の石鎚山(1982メートル)で1日、本格的な夏山シーズンの到来を告げる石鎚神社(愛媛県西条市)のお山開き大祭が始まった。「仁」「智」「勇」の3体のご神像を背負った信徒が厳しい日差しの中、威勢のいい声を上げながら頂上を目指した。大祭は10日まで。
 1日は前日までとうって変わり、朝から抜けるような青空となった。午前7時ごろから信徒約300人が3グループに分かれ、標高約1400メートルにある成就社を次々に出発。ぬかるみに足を取られながらも「なんまいだー」「わっしょい」とロープを引っ張りながら走り、鎖の掛かった岩場ではご神像を背負う信徒を息を合わせて引き上げた。
 頂上広場では背中にご神像を押し当てる「拝戴(はいたい)」の神事で無病息災を祈願。
大祭は本殿のご神像を10日まで頂上社に祭る行事で、全国から信徒が集まる。