多発している特殊詐欺被害から町民を守ろうと、愛媛県上島町と伯方署は1日、被害防止に向けた協定を結んだ。情報共有を徹底し、広報活動などでの連携を強化する。自治体が特殊詐欺被害防止に関する協定を警察と締結するのは、松山市に続き県内2例目。
 伯方署によると、管内の2014年の被害状況は7月末時点で4件、被害額は計約2250万円。うち、上島町内では1件約700万円の被害が発生している。
 町は今後、警察から提供を受けた手口などに関する情報を全職員で共有。窓口に訪れた町民への声掛けやビラの配布などを行う。
 同町弓削下弓削のせとうち交流館であった調印式には、上村俊之町長や飯野裕典署長、町内の金融機関関係者ら25人が出席した。