石鎚山の二の鎖付近(1820メートル)に愛媛県が整備した環境配慮型トイレで17~20日の間に、利用時に任意で納める協力金が、箱2台の錠が壊されて盗まれ、トイレを維持管理する石鎚山クリーンアップ協議会が20日、西条署に被害届を出していたことが分かった。署は窃盗容疑事件とみて捜査している。
 協議会事務局によると、箱はトイレ入り口と併設の休憩所に1台ずつ設置し、委託を受けた石鎚観光(久万高原町)が週2回程度、協力金の回収や清掃などをしている。17日夕の回収時に不審点はなかったが、20日昼ごろに訪れると2台の錠が壊されていた。紅葉シーズンは入山者が多く「数万円が被害に遭ったのではないか」(協議会)とみている。
 トイレは、屋外排せつなどによる環境・観光イメージの悪化を防ごうと県が総事業費約1億4千万円で整備し、2014年11月に開所。1回の利用で100円以上の協力金を呼び掛け、維持管理に充てている。