愛媛労働局が4日までに発表した2014年10月末時点の県内外国人雇用状況は、ベトナム人技能実習生などが増えたため、労働者数が5087人(前年同期比9.8%増)と3年ぶりに増加した。雇用事業所数は1056カ所(6.6%増)。
 国籍別では中国が3138人で6割強を占め、フィリピン548人、ベトナム504人が続いた。ベトナムは技能実習生を中心に前年同期比69.1%増と大幅に増加。県外国人技能実習生受入組合協議会とベトナム労働省が昨年1月、技能実習生の受け入れに関する協定を締結したためとみられる。一方、中国は1.7%減だった。
 産業別でみると、繊維や造船など製造業が71.9%と大半。在留資格別は技能実習が67.8%に上り、永住者など身分に基づく資格13.9%、専門的・技術的分野の資格12.2%の順だった。製造業での雇用と、技能実習のため在留する外国人の割合はそれぞれ全国で最も高かった。