新潟、青森の両県で高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、愛媛県は29日、緊急防疫会議を県庁で開いた。100羽以上を飼育する県内の養鶏農家156戸を対象に、28、29の両日に実施した聞き取り調査で異常は確認されていないと報告した。
 会議には県畜産課と家畜保健衛生所の職員10人が出席した。県畜産課の二宮幸誠課長が「県内への侵入防止に向けて意識統一し、万全を期したい」とあいさつし、養鶏場出入り口の消毒や防鳥ネットの点検などを農家に再度指導するよう呼び掛けた。
 県畜産課職員が新潟、青森両県の状況や、県内で起きた場合の対応策などを説明。「例年に比べて発生が早い。いつ西日本に下りてくるか分からないので、緊張感を持って対応してほしい」と述べ、今後は立ち入り検査などを実施していくことを確認した。