任期満了に伴う第18回愛媛県知事選が30日、告示される。2期目を目指す無所属現職の中村時広氏(54)=自民、民主、みんなの党推薦=と、共産党県委員会副委員長で無所属新人の小路貴之氏(71)=共産推薦=による一騎打ちの構図が固まっている。主な争点には、四国電力伊方原発の再稼働問題や地域経済の活性化策などが浮上。両陣営は投票日が知事選と同じ11月16日の松山市長選とも連動し浸透を図る。
  中村氏は自身が手掛けた県営業本部での県産品の販路拡大や自転車新文化の発信、南予などでの地域活性化への実績を強調。広島県と開催した「瀬戸内しまのわ2014」が26日に閉幕し、臨戦態勢を整えている。
 対する小路氏は無所属での出馬。中村県政の転換を訴え、保守・革新を超えた政策による「県民共同」を主張する。伊方原発を再稼働させないと公約に掲げ、支持を求める。
 知事選の立候補届け出は30日午前8時半から午後5時、県庁で受け付ける。