石油コンビナートで防災訓練 松山 M8.4の地震火災を想定
松山地区石油コンビナート防災訓練が9日、愛媛県松山市大可賀3丁目のコスモ松山石油松山工場であり、7機関計約130人が事故時の対応を確認した。
石油コンビナートがある市内4事業者でつくる松山地区共同防災協議会などが主催し、1979年から毎年実施している。訓練は、南海トラフを震源とするマグニチュード8.4の地震が発生し、場内のタンクで燃料の漏えいや火災が起きた想定で実施した。
参加者は、タンクに亀裂を発見したとして、土のうを設置。消防隊員が負傷者を救出した後、燃料に引火した火災を消火した。海上では灯油の流出を想定し、オイルフェンスの設置手順などを確認した。
松山市消防局の鵜久森政則次長は「規律ある組織活動ができていた。危険予知を行うとともに、関係機関が日頃から情報共有を行ってほしい」と講評した。
市消防局によると、2015年に市内での石油コンビナート事故はなかった。