NPO法人地域美術展協会理事長などを務める画家渡辺祥行さん(69)=愛媛県松山市=の水彩画展が5日から、松山市湊町4丁目のアートギャラリー風で開かれる。「絵画を通じた地域おこし」にも取り組む渡辺さんが、各地の風土を丁寧に描いた作品約30点が並ぶ。10日まで。
元銀行員の渡辺さんは学生時代から絵画に傾倒し、1995年に近代日本美術協会の公募展で内閣総理大臣賞に輝いた。91年からは、県内の一つの自治体をテーマにした作品を募る「地域を描く美術展」を企画し、地域の掘り起こしや活性化につなげている。
 展覧会は、今年の地域を描く美術展のテーマとなった砥部町を描いた作品が中心。特産の七折小梅の花が咲く里や緑に包まれた仙波渓谷など四季折々で異なる町の表情を軽やかなタッチで表現した。