神戸大の武田学長が八幡浜の母校で講演 若者、世界に目向けて
神戸大(神戸市)の武田廣学長(67)=八幡浜市出身=が3日、母校の愛宕中学校(八幡浜市西海寺)で講演した。高エネルギー物理学(素粒子実験物理学)を専門とする武田さんは「若い時に世界を見ておくことは、いろんな意味でその後の人生の大きな財産になる」と述べ、世界に目を向ける必要性を説いた。
武田さんは八幡浜市大平生まれで、1964年度の愛宕中卒業生。八幡浜高、東京大を卒業後、欧州で国際実験などに携わった。89年に神戸大理学部教授となり、2015年4月から第14代学長を務めている。
愛宕中時代は天文部だった武田さん。「愛宕山から眺めた満天の星空が、自分が人生をどう生きるか考える原動力になっている」と語り、古里の地での思い出が現在携わる素粒子研究につながっているとした。