愛媛県西条市は1日、市内の公民館や学校関連施設、集会所など520カ所に整備した放送機器から全国瞬時警報システム(Jアラート)や行政情報などを一斉に発信できる防災情報等伝達システムの運用を始めた。
 市危機管理課によると、従来は市内57カ所の消防サイレンから消防管轄の情報を流すだけだったが、緊急時に市民への情報伝達をより迅速化しようと2012年度からシステム整備を始めた。
 総工費は約8億5100万円。緊急地震速報や消防団員の召集、防災訓練などの情報を配信する。河川7カ所の水位をカメラで監視するシステムも整えた。
 1日の運用開始式では、青野勝市長が市役所災害対策本部室に設置されたマイクから「今後、市からの放送に十分注意してください」と呼び掛けた。