老朽化した橋やトンネルなどの維持管理を担う技術者を育成する愛媛大の「社会基盤メンテナンスエキスパート養成講座」の実地研修が26日、愛媛県四国中央市寒川町の市道にある「静進橋」であり、自治体や企業などの約50人が点検方法を学んだ。
1967年建設の静進橋は、2014年の点検で鉄筋の一部腐食が確認され、市が15年6月から通行車両を10トン以下に制限。市は将来的な架け替えを計画している。
26日は、橋の構造に詳しい愛媛大大学院理工学研究科の森伸一郎准教授らの講義に続き、現地調査。塩害のため鋼材が腐食し、コンクリートが一部はがれた橋の下部を、目視やハンマーを使った打音で確認した。