愛媛県伊予市が2014年1月に発注したウェルピア伊予体育館(同市下三谷)の耐震補強工事設計業務(委託料約572万円)で、委託先の松山市の業者が業務を履行しなかったとして、伊予市が契約を解除していたことが24日、分かった。市によると、6月補正予算案に盛り込む予定だった耐震工事は3~4カ月遅れる見通し。
 市によると、契約解除は初めて。今年3月16日付で解除し、契約額の1割にあたる違約金57万円の支払いを業者に求め、6月30日まで指名停止にした。履行分の約299万円は業者に支払った。
 契約では3月27日までに耐震診断と補強工事の計画・設計を完了する予定だった。業者の工事計画が評価機関の合格を得られず、市の担当者が電話や対面で指導を繰り返したが、同13日に業者が市に業務続行不能届を出した。