愛媛県のギャンブル依存症者の自助グループ「GA(ギャンブラーズ・アノニマス)松山」の活動が、2006年の結成から10周年を迎えた。自分一人では、ギャンブルをやめられなかった人たちが定期的に集い、仲間とつながって「ギャンブルをしない日」を一日一日と築いてきた。代表を務める40代の男性は「目標はメンバーみんな一緒。これからも助け合う仲間であり続けたい」と話している。
 GA松山によると、10年間でミーティングには約200人が参加した。現在のメンバーは男性約20人で、通い始めたばかりの人から、ベテランまでさまざま。ミーティングは「ギャンブルで得たもの、失ったもの」「今もやりたい気持ちになるか」などのテーマを設定し、自らの心の内を話し合っている。
 ミーティングは毎週水曜と毎月第1、3日曜に松山市山越町の県男女共同参画センターで開催。ミーティングは「言いっぱなし、聞きっぱなし」が基本で、発言に対する批判はしない。メンバーが語った内容をほかの場所で発言することも禁じられており、同じ苦しみがある人たちが安心して思いを共有できる場となっている。