東京のJR池袋駅付近の繁華街で8人死傷の交通事故が起きるなど脱法ハーブ絡みの事故が全国で相次ぐ中、愛媛県警が6月、いわゆる「脱法ハーブ」を自宅で使用したとして薬事法違反の疑いで東予の成人の男を逮捕していたことが16日、分かった。男は不起訴処分になったとみられる。
 県警組織犯罪対策課によると、男が使用したとされる脱法ハーブは、4月までは規制の対象外で、違法との認識がなかったとみられる。自宅の家宅捜索などで、小袋に分けた脱法ハーブを押収しており、入手経路などを調べる。
 同課によると、松山市内で脱法ハーブを取り扱う店舗が1店あったが5月に閉店。7月時点で県内での店舗は把握していない。
 脱法ハーブをめぐっては国が4月に薬事法を改正。それまでは製造や販売など供給側の規制しかなかったが、所持や使用なども取り締まり対象となった。