全国の障害者の作業所や事業所でつくる「きょうされん」(東京)制作の2016年版カレンダー「はたらく仲間のうた」に、愛媛県の新居浜、八幡浜両市の作業所に通う2人の作品が入賞し、採用されている。入賞作品計30点の原画展が新居浜市で開かれている。
 カレンダーは1986年から毎年制作。今年は、全国からの応募1664点のうち、壁掛けに13点、卓上に17点が採用された。
 新居浜市船木のわかば共同作業所の真鍋正章さん(35)は大好きな太鼓台を描き2年ぶり4回目の入賞。太鼓台新調のお披露目会で写真を撮り、約4カ月かけて金色の幕や法被の文字などを精密な筆遣いで再現した労作だ。八幡浜市大平の浜っ子共同作業所の菊池之成さん(40)は2011年に続く2回目の入賞を果たした。「とうもろこし」と題した今作は、実の一つ一つを細かく描いたトウモロコシを画面の随所に配置した。
 入賞作の原画展は30日まで新居浜市前田町のイオンモール新居浜、11月18~25日に松前町筒井のエミフルMASAKIで開かれる。