第24回参院選愛媛選挙区(改選数1)は10日、投開票され、激戦の結果、自民党現職で国土交通副大臣の山本順三氏(61)=公明党推薦=の3選が確実になった。
 激戦を展開した野党統一候補で無所属新人の永江孝子氏(56)=民進党、社民党推薦=は及ばなかった。
 政治団体・幸福実現党新人の森田浩二氏(56)は広がらなかった。
 自民は県内の衆参6議席の独占が継続する。
 国政選挙で初めて、選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる「18歳選挙」となった。
 山本氏は早稲田大卒。川崎製鉄を経て1983年から県議6期。2004年参院選で初当選し自民県連会長や国交政務官などを歴任した。今治市出身。
 山本氏は自民県連が主体となり市町長や業界団体が支援したほか、推薦した公明の支持母体・創価学会が後押しする底堅い組織戦で乗り切った。序盤から永江氏と激しく争い、安倍晋三首相(自民総裁)をはじめ政権や自公両党の幹部が立て続けに来県。終始、課題として指摘された知名度不足をカバーした。