愛媛県西条市丹原町願連寺の丹原高校で29日午前9時~午後3時、園芸科学科の生徒が丹精して育てた色とりどりの菊を展示販売する第64回菊花展が開かれる。市老人クラブ連合会主催の菊花展を同時開催。生徒や連合会メンバーは計約1550鉢を販売予定で、「一生懸命作った姿を想像して買ってもらいたい」と話している。
 同校によると、今年は1~3年生計108人が育てた盆栽菊や福助菊、懸崖(けんがい)菊、大輪菊など約1300鉢を出品。連合会メンバー20人は4月から、学校職員らに土作りや茎の誘引などの方法を学び、計約250鉢を仕上げた。
 開花は例年より7~10日ほど遅く、現在三分咲き。今年は猛暑や9月の長雨で栽培が難しかったという。3年越智光太郎さん(17)は「懸崖菊が40鉢ほど枯れてしまったが、頑張って作ったので残ったのはいい出来だと思う」と笑顔を見せた。
 菊(福助菊など除く)の予約販売は午前9時から受け付け、午前11時以降に引き渡す。パンジーやビオラの花苗など約5千鉢も販売する。多肉植物の寄せ植え体験(有料)もある。雨天決行。荒天の場合は30日に順延。残った菊は随時販売する。問い合わせは丹原高=電話0898(68)7325。