英語表記バラバラ 改善要求 Shikido? Shiki House?
総務省四国行政評価支局は27日、外国人旅行者の受け入れ環境整備に関する調査結果を公表した。県内は観光施設で多言語表記が改善されず、道路案内標識や観光マップの英語表記が統一されていないとし、国土交通省四国運輸局と四国地方整備局に改善措置を講じるよう通知した。
調査は4~8月に実施。愛媛行政評価事務所によると、松山市中心部などの道路案内標識で子規堂の英語表記が「Shikido」(国道11号)と「Shiki House」(市道)で相違。計33カ所で統一されていなかった。
観光マップや観光サイトでも、臥龍山荘(大洲市)が「Garyu Sanso」「Garyu Cottage」と異なり、同一施設と理解できない外国人の割合は52.6%に上るという。
また国交省事業で2014年度、外国人が今治、内子地域の観光施設の多言語対応について調査し「外国語表記がない」と指摘した12施設のうち7施設で未改善のままだった。
15年の四国での外国人の延べ宿泊者数は約44万人。愛媛行政評価事務所は「外国人目線に立った地域間連携を図り、観光客増加に向け環境整備を進めてほしい」と求めている。