西予と岩手の交流象徴・ミカンの木に看板設置 芽吹く絆、愛媛から
宇和海を望む愛媛県西予市明浜町狩浜の段々畑に11日、東日本大震災以降、岩手と交流を続ける西予市の「全国かまぼこ板の絵展覧会」の関係者約30人が、1本のミカンの木のもとに集まった。愛媛から贈ったミカンの種が岩手で芽を出して育った苗木の一つで、2015年4月に植樹。今では高さ約80センチになった。震災から6年。すくすく育つ木に被災地への思いを重ね、木の近くに手作りの看板を設け、こう記した。「復興みかん えがおの木 根っこは絆 必ず日本一のみかんになります」
看板は、縦約1・9メートル、幅約1・8メートル。かわいらしい猫とミカンの絵を中央に配置、ミカンが岩手と愛媛の縁を取り持つ様子が描かれ、交流時などの写真8枚も盛り込んだ。絵は展覧会にたびたび出品し、被災者でもある盛岡市の主婦紺野ときよさんが手掛け、製作費は寄付で賄った。