西日本大雨 西予のため池決壊
西日本に停滞する梅雨前線の活動に伴い愛媛県内は23日未明から早朝に強い雨が降り、愛媛県西予市では、ため池1カ所が決壊し住宅2棟や田畑が浸水した。伊方町九町の四国電力伊方原発の敷地と県道の境界付近で土砂崩れが起き、フェンス約20メートルが破損したが、伊方原発広報課は「原発のプラントに影響はない」としている。
西予市によると、午前6時ごろ、同市宇和町大江の「フケ下池」が決壊し、市は15世帯35人に避難指示を発令した。河野直樹区長(65)は「決壊した所は穴が開いていて、応急処置をしていた。危機感をもっていた」と話した。
県災害警戒本部などによると、23日は県内で10件の土砂崩れが起き、住宅計8軒が一部破損した。
松山地方気象台によると、県内は24日昼前~25日に大雨が降る恐れがある。19日からの雨で地盤が緩んでいる所があるとして、引き続き土砂災害への警戒を呼び掛けている。