西条でコスモス見頃、31日から「まつり」
愛媛県西条市河之内の棚田で、地元の天川集落の住民が丹精しているコスモス約30万本が見頃を迎えている。今年は秋口からの朝晩の冷え込みの影響で例年以上に花の色が鮮やか。31日と11月1、3、7、8日の計5日間開催する「コスモスまつり」では、8月に完成したピザ窯で焼いたピザや焼き芋などを販売する。
天川集落は大明神川の上流域にあり、西部の尼ケ谷には65枚の棚田(2.2ヘクタール)が連なる。コスモス栽培は農家の高齢化や獣害などで荒れていく棚田を守ろうと、農業山内強さん(66)が提案し、農家6戸が2011年に本格的に始めた。
山内さんによると、今年は8月23日、休耕田0.6ヘクタールにレンゲと一緒に種をまいた。部分的に発芽しない種もあったが、全体的な生育は順調。開花は例年より10日ほど早く、現在六分咲きで、見頃は10月末~11月上旬になりそうだという。
まつりでは地元産の米や野菜なども販売する。尼ケ谷へは西条市旦之上の庄内公民館とJA周桑庄内支所の間の道を山の方へ約2キロ進む。問い合わせは山内強さん=電話090(7625)4929。