認知症高齢者の見守りや徘徊(はいかい)時の捜索を効率化するため、愛媛県松山市と市社会福祉協議会は類似2事業を2015年度の早期に統合する。4日、市役所であった「市認知症高齢者見守り・SOSネットワーク会議」で市が報告した。
 市によると、市の事業には見守りと捜索、社協事業には捜索の機能がある。ともに徘徊の恐れがある高齢者らの個人情報を事前登録し、行方不明時に協力者へメールを送る。主な協力者は市が事業所、社協は個人。
 統合後は「市認知症高齢者SOSネットワーク事業(おまもりネット)」とし、市と社協が連携して実施。捜索機能の情報管理は社協が担う。見守り機能は市事業をベースにし、登録者に引き続き認知症サポーター養成講座の受講を求める。